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フォントの埋め込まれたPDFファイルの作成方法

PDFファイルを閲覧する際、見る側のパソコンにも作成したパソコンと同じ文字フォント(書体)が搭載されていなければならない。もし入っていない状態で閲覧すると自動的に「近いと思われる書体」に変換(代用)されてしまう。最悪の場合、見れないこともある。
これを回避する方法のひとつとして、文字フォントをすべて図形化(アウトライン化)する…という方法もあるが、極端に容量が重くなってしまう。
「軽いデータでやりとりできる」…というPDFのメリットが薄れてしまうということだ。しかもアウトライン化された文書は全体的に文字部分が太ってしまう。

Acrobat4.0以降からは、「日本語フォントの埋め込み」という機能が追加された。
作成側がこの機能を使うことによって、見る側にフォントが搭載されていなくても全く同じ様に見ることができるようになった。
このページではその「日本語フォントの埋め込み」機能の使い方を説明する。


■文字フォントのインストール
作成側のコンピュータは当然その使用フォントが搭載されていなければならない。
CIDフォントもしくはTrueTypeのフォントであれば埋め込みが可能。
Mac使いだった方にはWindows系のフォントのインストールくいと思うのでここで解説をしておく。
「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」を開くと、コントロールパネルの一覧が表示される。
この一覧の中に「フォント」というアイコン付フォルダがある。これを開く。
メニューの「ファイル」の中に「新しいフォントのインストール」があるのでこれを実行。
「フォントの追加」というダイアログが表示される。ドライブおよびフォルダをインストールされるフォントの場所を指すとフォントの一覧の窓内にフォントが表示される。「すべてを選択」を押した後、「OK」を押す。
以上の手順で、そのコンピュータでそのフォントが扱えるようになった。
なお、フォント発売元によっては、専用インストーラーを使用する必要があるものもあるので、注意が必要である。


■Distillerの設定を行っておく
通常、IllustratorからのPDF出力は、Illustrator自身に付いているPDF形式保存を使うのだが、フォントの埋め込みをする場合はそれではできない。
これを可能とするのがAcrobatをインストールした際に同時にインストールされる「Acrobat Distiller」である。
しかし、そのDeistillerも、初期状態(デフォルト)は埋め込み機能が生きていない。

Distillerを起動させ、メニューの「設定」→「ジョブオプション」を実行する。
ジョブオプションのダイアログが表示されるので「フォント」のタブを押す。そして、
「□すべてのフォントを埋め込む」にチェックを入れる。
そして「OK」を押す。初回時はこの後、オプションセットの保存を要求するダイアログが表示されるので名前を付けて保存をする。
以上で、事前の準備はできた。


■Illustratorでの文書作成
作成時にひとつ気をつけなければならないことがある。
通常、IllustratorからのPDF出力をした場合は、使用した用紙サイズが適用されるが、Distiller経由の場合は、
描画された範囲が用紙サイズとなってしまう。
そこで、使用サイズと同じサイズの四角を描いておく必要がある。
ただし、その
四角の線色および塗色は無着色としておく。無着色であってもDistillerは図形として判断してくれる。
なぜ線色も無着色とするかというと、自動作成範囲の認識機能と実際の図形範囲には若干のズレがあり、線色をつけるとそのズレのせいで不細工になるからだ。
上記の点に気をつけながら、文書の作成を行う。
文書の作成が出来たら当然保存を行うのだが、Distillerで読み込む形式で保存しなければならない。
それが「
EPS形式」である。
メニューの「ファイル」→「保存」を実行する。既に他形式で保存を行っており、そのファイルが必要な場合は「別名で保存」を実行する。
「ファイルの保存」ダイアログが表示されるので、「ファイルの種類」を「Illustrator EPS」にし「保存」を押す。
さらに「EPS形式」ダイアログが表示されるので、この時に「□フォントデータを含む」に必ずチェックを入れ、「OK」を押す。


■DistillerでPDF出力
EPS保存されたデータをPDF形式にする際に、Distillerを使用する。
Distillerを起動させ、メニューの「ファイル」→「開く」を実行する。
変換元ファイルの指示を求めるダイアログが表示される。この時、ファイルの種類の部分を「EPSファイル(*.eps)」とし、事前に作ったEPSファイルを選択する。
続いてPDF形式の保存のダイアログが開かれるので、任意のファイル名とし、保存する。
大量にPDF変換を行う場合など、上記の「開く」メニューで作業するのが面倒になってくる。
そういう場合は、そのファイルを直接Distillerの画面にドラッグ&ドロップするだけでも同様の手順を行うことができる。ただし、その場合のPDFファイル名は、事前に作られたEPSファイルと同名で拡張子がPDFのもの…となる。


■完成!ただし…
以上の手順で、「日本語フォントの埋め込まれたPDFファイル」が完成する。
フォント未搭載であったりOSが異なったマシンであっても、AcrobatReaderさえ入っていれば、作成側と同様なフォントで閲覧が可能である。
ただし、あくまでもAcrobatReaderで閲覧が可能というだけで、そのフォントが閲覧マシンにインストールされたわけではない。従って、Illustrator等のPDF形式が読み込めるソフトで編集しようとすると、そのマシンに搭載されているフォントで代用されてしまう。あるいはソフトによっては開けない場合もある。


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